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Hidamari Kokoro Clinic
ADHD(注意欠陥多動性障害)の主な症状を紹介
ADHD・注意欠陥多動性障害
公開日:2025.03.05更新日:2025.03.08
ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状とは
ADHD(注意欠陥多動性障害)の主な症状は、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特徴に分けられます。以下に、それぞれの症状を詳しく列記します。
1. 不注意(集中力が続かない・忘れっぽい)
- 集中力の維持が難しい(仕事や勉強中に注意がそれやすい)
- 気が散りやすい(周囲の音や物にすぐ気を取られる)
- ケアレスミスが多い(簡単なミスを頻繁にする)
- 指示を最後まで聞けない(話の途中で考えが飛んでしまう)
- 計画やスケジュール管理が苦手(やるべきことを忘れる、時間管理ができない)
- 物をよく失くす(鍵、財布、携帯などを置き忘れたり紛失する)
- 忘れ物や遅刻が多い(約束を忘れる、時間に遅れる)
- 課題や仕事を最後までやり遂げられない(途中で飽きてしまう)
- 細かい指示や説明を覚えられない(言われたことをすぐに忘れる)
2. 多動性(じっとしていられない・落ち着きがない)
- 座っていても体を動かしてしまう(貧乏ゆすり、足をバタバタさせる)
- 静かにするのが苦手(授業中や会議中に動きたくなる)
- 長時間の作業が苦痛(デスクワークや読書が続かない)
- 話し続ける・おしゃべりが止まらない(相手が話している途中でも話したくなる)
- 一つのことに集中できず、次々に手を出す(途中で別のことを始める)
- 休憩中もじっとしていられない(動き回りたくなる)
3. 衝動性(思いついたらすぐ行動・我慢が苦手)
- 思ったことをすぐ口に出してしまう(考える前に話してしまう)
- 順番を待つのが苦手(行列や会話の順番を守れない)
- 他人の話を遮る・割り込む(相手が話し終える前に口を挟む)
- 突発的に行動してしまう(衝動買い、衝動的な決断をする)
- 感情のコントロールが苦手(イライラしやすい、感情の起伏が激しい)
- 危険な行動をとることがある(安全を考えずに行動してしまう)
4. ADHDに関連するその他の症状
- 片付けや整理整頓が苦手(物が散らかりやすい)
- 時間管理が苦手(締め切り直前に焦る、遅刻しやすい)
- タスクの優先順位をつけるのが難しい(何から手をつければいいかわからない)
- 一つの作業に没頭しすぎることもある(過集中)(好きなことには異常に集中する)
- 気分の浮き沈みが激しい(気分がコロコロ変わる)
- 音や光などに敏感なことがある(聴覚や視覚の過敏)
まとめ
ADHDの症状は「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特徴があり、人によってその現れ方は異なります。子どもの頃に気づかれることが多いですが、大人になっても症状が続く「大人のADHD」もあります。
そして、ADHDの診断はあくまでも医師の診察に基づくものでもありますので、ADHDの症状によって日常生活に困難を感じる場合は、心療内科や精神科で相談することをおすすめいたします。
日常生活の負担を軽減し工夫するための取り組みを進めるためにも、症状に応じて適切な治療やサポートを受けることが大切です。