名古屋の心療内科,精神科,メンタルクリニックのひだまりこころクリニック名駅地下街サンロード院がカフェインが引き起こす症状、減らし方、メンタルの不調について解説

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【カフェインが引き起こす症状、減らし方】カフェインの摂りすぎで心の病気に!?

2024.07.112024.08.28

生活習慣

日常生活にあるカフェインについて

カフェインが与える体の症状について

「最近なんだか身体の調子が悪いけどコーヒーの飲みすぎかな?」

「カフェイン中毒ってどんな症状があるのかな…」

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カフェインによる体調不良が気になった経験はありませんか?

カフェインを含む食品でコーヒーを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、コーヒーよりもエナジードリンクの方が約2倍のカフェインが含まれているのです。

この記事では、カフェインの摂りすぎが身体にどのように影響するのか、カフェインの摂りすぎで身体に生じる症状について詳しく解説しています。

「ちょっと飲みすぎかも」と思い、カフェインは急にやめるのはよくありません。記事の最後には、無理なくカフェインを減らす方法についても紹介しておりますので、ぜひ最後までお読みください。

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飲料や食品に含まれるカフェイン量について

「カフェインの摂りすぎはよくない」と知っていても、わたしたちが日常生活の中で口にするものに、どのくらいの量のカフェインが含まれているのか知らない人は多くいます。

カフェインは、コーヒーやエナジードリンク、ウーロン茶などに含まれています。商品によってカフェインの含有量は異なりますが、下記の表を参考にしてください。

食品名 カフェイン濃度 備考
エナジードリンク 32~300 mg/100 mL

(製品1本当たりでは、36~150 mg)

製品によって、カフェイン濃度及び内容量が異なる。
コーヒー(ドリップ) 0.06 g/100 mL

(=60 mg/100 mL)

浸出法:コーヒー粉末10 g、熱湯150 mL
インスタントコーヒー 4.0 g/100 g

(2 g使用した場合、1杯当たり80 mg)

紅茶 0.03 g/100 mL

(=30 mg/100 mL)

浸出法:茶葉5 g、熱湯360 mL、1.5~4 分
ウーロン茶 0.02 g/100 mL

(=20 mg/100 mL)

浸出法:茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分

表の出典:カフェインの過剰摂取について:農林水産省 (maff.go.jp)

カフェインが身体に及ぼす作用

2010がカフェイン摂取について注意喚起を行いました。

カフェインの過剰摂取により、不眠や頭痛、イライラやめまいなど人体によくない症状を引き起こすためです。

【カフェインの効果について】

少量のカフェインには眠気を減らし、集中力を高める効果があります。仕事や勉強中にコーヒーを飲むと、やる気が向上するため飲んでいる人は多いでしょう。

他にも以下の効果がみられます。

【20~200㎎のカフェインを一度に摂取したときの症状】

  • 幸福感
  • 気力
  • 集中力が上がる
  • 眠気
  • 疲労感の減少

カフェインは、直接的に生命を脅かすような疾患とは関連していませんが、過剰摂取により不安や神経過敏のような精神症状が出ることがあります。飲みすぎには注意しましょう。

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カフェインの依存性

カフェインは世界中で最も消費されている精神活性物質です。精神活性物質とは、化学物質の1つで、脳に作用し気分や行動、気持ちの動くきに作用します。

ある研究では、人は「眠気覚ましにコーヒーを飲もう」という思い込み(プラセボ効果)により、カフェイン摂取が習慣化しやすいと証明もされています。

また、青年より中年の方がカフェインの摂取量が多く、非喫煙者より喫煙者の方がカフェインを多く摂取している傾向にあります。アルコールとカフェインにも関係性があり、大量飲酒する人は、カフェイン摂取とカフェインへの依存性が高いという研究結果が出ています。

日常生活とカフェイン依存症の関係性については、下記の記事でも詳しく解説しています。

【うつ病・パニック障害の関係】日常生活とカフェイン依存症|心療内科|ひだまりこころクリニック,メンタルクリニック,精神科 (hidamarikokoro.jp)

カフェイン中毒による症状

カフェインは眠気防止薬やエナジードリンクにも含まれています。近年、医薬部外品として簡単に手に取りやすくなった影響でカフェイン中毒者は増加しています。

DSM-5によるカフェイン中毒の診断基準の1つに、直近のカフェイン摂取量が250㎎以上であることが含まれています。毎日約3杯以上のインスタントコーヒーを飲み続けている状態です。

カフェイン中毒によって引き起こされる症状は、カフェイン摂取量により異なります。

症状は以下のとおりです。

【250㎎以上】

不安、精神運動興奮、不穏、易刺激性、筋れん縮、顔面紅潮、悪心、利尿、胃腸障害、指先やつま先の刺痛、不眠

【1g(=1000㎎)以上】

まとまりのない会話、混乱した思考、不整脈、疲れを感じない、著しい興奮、耳鳴り、軽度の幻視

【10g以上】

全般性強直間代発作、呼吸不全など生じ、そのまま命にかかわることもあります。

「最近なんだか調子が悪いな」と心や身体に異変を感じたら、カフェインの量を調整しましょう。症状がつらいときは、ひだまりこころクリニックにお気軽にご相談くださいね。

カフェイン誘発性不安障害とは

カフェイン誘発性不安障害とは、カフェインによって生じる不安障害です。

特徴は以下のとおりです。

  • よくしゃべる(多弁)
  • すぐに怒る
  • 不眠
  • 興奮しやすい

カフェインは、不安障害の1つでもあるパニック障害との関係性もあります。カフェインがパニック発作を誘発し悪化させることがあるため、パニック症状のある人は、カフェイン摂取は控えた方がよいでしょう。

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カフェインの減らし方

カフェインの過剰摂取が身体によくないからと、突然カフェインをやめるのはキケンです。

時間をかけて徐々に減らしていきましょう。

カフェインは精神活性物質なので、継続的に摂取すると耐性ができ身体依存になります。そのため、突然やめることでカフェイン離脱が出てしまうのです。

カフェインの離脱症状について

カフェイン使用者の約50~75%に離脱症状がみられ、最も多い症状は頭痛と倦怠感です。

その他の症状として、不安、易刺激性、軽度抑うつ、精神運動遂行機能の障害(計画的に行動できなくなる)、悪心、吐き気、筋肉の痛みなどがみられます。

カフェイン離脱症状の重症度は、カフェイン摂取量と急な中止であったかが関係しています。

また、カフェイン離脱症状は、1週間以内に治ることが多いです。最終摂取から12~24時間で始まり、24~48時間が最も強く出ます。カフェイン摂取量を減らしたい場合は、急にやめるのではなく7~14日かけてゆっくりと減らしていきましょう。

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まとめ

カフェインは少量であれば眠気を抑え、集中力を高める効果があります。そのため、多くの人が仕事や勉強中に利用しています。

しかし、過剰に摂取すると不眠、頭痛、イライラなどの精神症状を引き起こす危険性があります。カフェイン中毒や依存症のリスクもあるため、摂取量には注意が必要です。

とくに仕事や勉強をがんばるために、エナジードリンクを何本も飲んでいる場合は減量を考えましょう。

急な減らし方には注意

身体によくないからと、カフェイン摂取を急にやめると頭痛や倦怠感などの離脱症状が現れます。カフェインを減らすときは、7~14日かけてゆっくりと減らしていきましょう。

ただし、メンタルの不調はカフェインだけが原因とも限りません。もし、気になる症状があったらお気軽にひだまりこころクリニックにご相談くださいね。

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

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