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旅行とうつ病|気分転換になる? それとも逆効果?
旅行とメンタルヘルス / メンタルケア / 非定型うつ病 / 心理面・思考 / うつ病
公開日:2025.03.01更新日:2025.03.01
気分転換になる? それとも逆効果?
うつ病に悩む人にとって、旅行は気分転換の方法として勧められることがあります。しかし、実際のところ、旅行がうつ症状を軽減するかどうかは人それぞれです。
むしろ、旅行が逆効果になるケースもありますので注意が必要です。本記事では、旅行がうつ病に与える影響と、うまく活用するためのポイントを紹介します。
旅行がうつ病に与えるポジティブな影響
環境の変化によるリフレッシュ
うつ病になると、同じ環境で過ごすことがストレスやマンネリ感を生みやすくなります。旅行をすることで、新しい景色や文化に触れ、気持ちがリフレッシュされることがあります。
適度な運動による気分の向上
旅行中は、歩いたり観光地を巡ったりすることが増え、適度な運動になります。運動は脳内のセロトニンを増やし、気分を安定させる効果が期待できます。
自然とのふれあいでリラックス
海や山などの自然の中で過ごすことは、心を落ち着かせる効果があります。特に森林浴は、ストレスホルモンを減少させると言われており、うつ症状の緩和につながることも。
旅行が逆効果になる可能性も
計画や移動がストレスになる
旅行の準備やスケジュール管理は、普段の生活でも負担に感じることがあります。うつ病の状態によっては、この準備段階で疲れ切ってしまうことも。
知らない環境が不安を引き起こす
慣れない場所に行くことがストレスになる場合もあります。特に人混みが苦手な人や、不安障害を伴ううつ病の人にとっては、知らない土地での移動や対応が負担になることもあります。
体調を崩しやすくなる
旅行先の食事や気候の変化、長時間の移動によって体調を崩し、結果的に気分が落ち込んでしまうこともあります。
うつ病の人が旅行を楽しむための工夫
無理のない計画を立てる
予定を詰め込みすぎず、のんびり過ごせる旅程を考えましょう。移動の負担を減らすために近場の旅行を選ぶのも一つの方法です。
自分が安心できる場所を選ぶ
過去に行ったことがあり、居心地がよかった場所や、自然が多い静かな環境など、自分がリラックスできる場所を目的地にしましょう。
一人旅ではなく、信頼できる人と行く
一人旅が気楽な場合もありますが、不安が強い人は信頼できる家族や友人と一緒に行くことで、安心感を得られます。
体調が悪いときは無理をしない
旅行中に気分が落ち込んだり疲れたりしたら、無理をせず休むことが大切です。事前に「体調が悪くなったらこう対処する」と決めておくのもよいでしょう。
まとめ
旅行は、うつ病の症状を軽減する可能性もあれば、逆にストレスとなる可能性もあります。無理なく楽しめる範囲で計画し、自分に合った旅行スタイルを見つけることが重要です。もし旅行が負担に感じるようであれば、無理に行かず、自宅でリラックスする時間を大切にするのも一つの選択肢です。