名古屋駅の心療内科,精神科,メンタルクリニックのひだまりこころクリニック名駅地下街サンロード院がうつ病の症状、他の精神疾患との違いについて解説

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うつ病の症状、他の精神疾患との違い

うつ病

公開日:2024.09.06更新日:2025.02.02

『抑うつな気分』、と『うつ病』

うつ病の症状といえば憂うつな気分をイメージするかもしれません。しかし、憂うつな気分だからうつ病というわけではないです。自分はうつ病だと思っていたら、実は他の精神疾患だったということもあります。

この記事では、うつ病の症状や、他の精神疾患との違いなどついて説明します。

うつ病の症状

「気分」と「感情」との違いとは

「気分」とは何か、「気分」と「感情」はどう違うかを考えると、うつ病を理解しやすくなると思います。自分自身や他者、出来事など何らかの対象に対する喜びや怒り、悲しみは感情です。また対象や刺激がなくなると、感情もなくなります。しかし、気分は対象がなく、漠然と抱いているものです。

感情が一時的であるのに対して、気分は1、2週間ほど持続するという違いもあります。また、気分は感情に影響を及ぼすことがあります。例えば、落ち込んでいたら悲しみや不安を感じやすくなります。嬉しいはずの出来事をうつ病患者さんは喜べないというのも、この一例と言えるでしょう。

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健康な人とうつ病患者さんの憂うつ気分の違い

ストレスがあれば、健康な人でも悲しみや不安、恐怖、怒りなどのつらい感情を抱きます。しかし、これは一時的なものです。ストレスの原因から離れたり、楽しい出来事があれば、つらい感情が薄れます。一方うつ病の患者さんの場合、こういったことは起こりません。また、憂うつな気分に睡眠の問題や、頭痛や腰痛といった身体症状を伴うことが多いです。

そして、生活に影響を及ぼすほど、抑うつ気分が強くなってしまい、様々な精神症状や身体症状を来してしまうのです。

うつ病の主な症状

うつ病の主な症状として、以下があります。

  • 精神症状…気分の落ち込み、特に朝に気分が悪い、やる気が出ない
  • 睡眠の変化…夜中に何度も目が覚める、朝起きられない
  • 身体症状…頭痛、腰痛、肩こりなど

患者さんによっては精神症状がなく、頭痛や腰痛だけを感じる場合があります。ストレスが強いときに体調不良が生じるに場合は、うつ病の可能性も疑ったほうがよいでしょう。

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うつ病と他の精神疾患

精神疾患とは、精神面に不調が生じている状態のことです。ただ精神面の不調といっても幅が広いです。気分、やる気、物の考え方、食欲、睡眠、生活習慣の変化など様々な症状が見られます。その結果、生活に何らかの支障が出てしまうことになります。

うつ病と他の精神疾患の違い

代表的な精神疾患として、うつ病を含む「気分障害」、「統合失調症」、「不安障害」が挙げられます。気分の落ち込みやつらい感情はどの疾患でも見られますが、それぞれの疾患には次の特徴があります。

気分障害

気分の落ち込みや高揚といった気分の変動を主症状とする。

睡眠の問題や食欲の低下、頭痛、性欲の低下といった身体症状も見られる。

統合失調症

幻覚や妄想といった現実にはあるはずのないものが感じられることを主症状とする。

幻覚では、本当は存在しないものが聞こえる幻聴や、見える幻視が多い。

妄想では、他者が自分に危害を加えようとしているという被害妄想や、テレビの発言のように自分とは関係ないものを自分に向けられていると考える関係妄想が多い。

イライラや気分の落ち込み、やる気が出ないという症状も見られる。

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不安障害

不安が症状の中心となる。

他者に悪く思われないか不安という社交不安障害や、パニック発作が生じないか不安になるパニック障害などがある。

うつ病と適応障害の違い

ストレスを原因として気分の落ち込みや不安、心配などが生じる疾患として、うつ病だけではなく「適応障害」もあります。適応障害とは、環境やストレス化における結果、気分の落ち込みや不安、対人関係トラブル、引きこもりなどを起こしている状態です。

うつ病と異なり、適応障害の場合はストレスから離れることで症状が改善します。そのため、ストレスから離れ、状態を整えるために十分な休養を取ることが、適応障害の治療としてよく行われます。

長期化するとうつ病に発展することもあるため、早い段階で治療することが肝要です。症状が落ち着いたら、どういった環境要因に対して症状が出ていたのか主治医と振り返ります。振り返る中で症状が再発することがあるため、振り返りについては主治医とよく相談する必要があります。

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従来のうつ病と新型うつ病

うつ病になりやすい性格として、真面目で頑張り屋、几帳面、責任感の強い性格が挙げられます。仕事で頑張りすぎてしまいエネルギー切れを引き起こしたり、退職や子育てなどがひと段落したときにふと隙ができてしまい、うつ病に陥ってしまうパターンが多いです。

このような従来のうつ病パターンとは異なるタイプのうつ病もあります。このタイプは新型うつ病、あるいは現代型うつ病やディスチミア親和型などと呼ばれるものです。ディスチミア(Distimia)とは気分の変調を意味する単語です。何だか気持ちが晴れない状態が続くことを意味します。

新型うつ病、現代型うつ病でみられる特徴は、次の通りです

  • 10代後半から30代の若い人に多い
  • 社会のルールにストレスを感じる
  • 仕事熱心ではないように見られがち
  • ストレス耐性が低く、他罰的
  • 漠然とした万能感を持ち、ストレスに対して回避行動をとりやすい

社会人になると自身の行動に責任を伴うことが多いため、学生時代と違って上手くやり過ごせなくなり、ストレスや不和が大きくなってしまうことも多く、上司・同僚との関係や、会社のルールとの間に問題を生じて新型うつ病に陥ってしまうことも多くなるのです。

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