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復職が怖い… 仕事復帰に向けてできる準備とは?
復職 / 再発 / 非定型うつ病 / 生活習慣 / うつ病
公開日:2025.02.20更新日:2025.03.02
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仕事復帰に向けてできる準備とは?
うつ病の治療を続け、少しずつ回復してくると、「そろそろ仕事に復帰しようかな」と考えるタイミングが訪れるのでないでしょうか。しかし、その一方で「また同じように働けるのか」「再発しないだろうか」「周りの目が気になる」といった不安を感じる人も多いでしょう。
復職は大きなステップですが、事前にしっかり準備をすることで、スムーズな復帰につなげることができます。本記事では、仕事復帰に向けてできる準備についてご紹介します。
体調と心の状態を客観的に確認する
まず大切なのは、本当に復職できる状態にあるのかを冷静に判断することです。焦って復職してしまうと、症状が悪化したり、再発のリスクが高まることもあります。以下のポイントを確認してみましょう。
チェックポイント
- 毎日の生活リズムが整っているか(朝決まった時間に起きられるか)
- 通勤を想定して一定時間の外出ができるか
- ある程度の集中力を取り戻せているか
- 職場のことを考えたときに、強い不安やストレスを感じないか
これらが整っていれば、復職を考えるタイミングかもしれません。ただし、自分だけで判断するのは難しいため、主治医と相談しながら決めることが大切です。
リワークプログラムを活用する
もし、「いきなりフルタイムで働くのは不安…」という場合は、リワークプログラム(復職支援プログラム)を活用するのも一つの方法です。
リワークプログラムとは?
病院や専門機関が提供する、職場復帰のためのトレーニングです。模擬的な職場環境で仕事の感覚を取り戻しながら、復職への準備を進められます。
リワークのメリット
- 規則正しい生活リズムを作れる
- 少しずつ働く感覚を取り戻せる
- ストレス対処法を学べる
- 同じ悩みを持つ人と交流できる
医師やカウンセラーと相談しながら、自分に合ったペースで進められるので、安心して復職準備ができます。
会社と復職の進め方を相談する
復職する際は、会社と復職プランについて相談することも重要です。
相談すべきポイント
- フルタイムではなく、時短勤務やリモート勤務が可能か
- いきなりフル業務に戻るのではなく、段階的に仕事を増やせるか
- 上司や同僚に、うつ病のことをどの程度共有するか
特に、うつ病の再発を防ぐためには、「最初から100%の力で働こうとしないこと」が大切です。職場によっては、産業医や人事担当者と相談しながら、無理のないペースで復帰を進める方法を考えてくれる場合もあります。
生活リズムを整え、少しずつ負荷を増やす
復職前の準備として、日常生活の中で少しずつ仕事のリズムを取り戻していくことも大切です。
取り組みたいこと
- 朝決まった時間に起きて、通勤時間を想定した外出をする
- 一定時間、読書やパソコン作業などに取り組み、集中力を回復させる
- 日中、仕事を想定した活動ができているか(図書館、リワークなど)
- 生活の中で小さな目標を立て、達成する習慣をつける
いきなりフルスピードで働くのではなく、小さな成功体験を積み重ねることで、自信を取り戻すことができます。
まとめ:焦らず、できる準備から始めよう
復職には不安がつきものですが、しっかり準備をすれば、スムーズに職場復帰できる可能性が高まります。
以下に今回のまとめを行いました
- 復職できる状態か、主治医と相談しながら確認する
- リワークプログラムを活用し、働く感覚を取り戻す
- 会社と相談し、無理のない復職プランを立てる
- 生活リズムを整え、少しずつ負荷を増やす
大切なのは、「無理をしないこと」です。一歩ずつ、自分のペースで進めていきましょう。