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メンタル疾患、復職に向けてできること
復職 / 再発
公開日:2025.02.06更新日:2025.02.22
メンタル疾患、復職に向けてできること
いざ復職が近づいてくると、「本当に仕事に戻れるのか」「また体調を崩さないか」など不安になる方は多くいらっしゃるのでないかと思います。
復職するにあたり自分の精神状態や病状の改善度合いも大切ですが、復職に際してはそれが全てではありません。働く環境や復職後の体調や生活を見越して計画を立てることで、復職しやすくすることができます。また無理なく復職するためには、事前の準備がとても重要です。ここでは、復職に向けてできることを紹介します。
① 生活リズムを整える
休職中は生活がつい不規則になりがちですので、復職後の生活のリズムに戻しておく必要があります。
例えば、通勤時間に合わせて起床・就寝時間を一定にする、日中に適度な活動をする など、規則正しい生活リズムを意識しましょう。復職後の負担を減らすためにも、体力を回復させておくこと、仕事のリズムを想定して慣らしておくことはとても大切です。
② 仕事を想定したリハビリを行う
本格的な仕事復帰の前に、短時間の作業や読書、軽いデスクワークなどを試してみる のも効果的です。可能であれば、主治医や会社と相談しながら「リワークプログラム(復職支援プログラム)」を利用するのもおすすめです。もちろん、ご自身で計画を立てて、図書館に出かける時間や、運動などを組み立てても構いません。
③ 職場とのコミュニケーションを取る
復職後の環境が気になる場合は、上司や人事担当者と相談し、業務の調整が可能か確認 しておきましょう。いきなりフルタイム勤務に戻るのではなく、短時間勤務や在宅勤務からスタート する選択肢があるのか、復帰後の配置への配慮などがあるのかなど、会社とコミュニケーションをとりながら、復帰の準備をすることも大切です。
④ 無理をしすぎない意識を持つ
復職すると「迷惑をかけた分、頑張らなきゃと思いがちですが、無理をしすぎると再発のリスクが高まります。焦らず、自分のペースを大切にしましょう。
特に復帰後の人間関係など、大きな負担に感じやすいポイントは、復職直後は生じやすいです。自分にならできること、気にしすぎてしまうこと、客観的な視点を持ちながら、自分自身を整理して見つめおしてみることをお勧めいたします。
⑤ 必要なら専門家のサポートを受ける
復職に不安がある場合は、会社の上司や産業医への相談を予定してみるのも有効です。復職後も定期的に体調をチェックしながら、長く社会生活を送るための体調と環境を整えましょう。
復職はゴールではなく、新しいスタートです。無理して復職をすることにこだわりすぎるあまり、復帰後早々に体調不良を起こしてしまっては、もったいないです。社会生活を焦らず、自分の心と体を最優先にしながら、無理のない形で復帰を目指しましょう。