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「やってはいけない」うつ病回復中のNG習慣10選
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公開日:2025.02.22更新日:2025.03.02
[ Index ]
うつ病回復中のNG習慣10選
うつ病の回復中は、少しずつ調子が良くなってくる時期ですが、気をつけないと再発のリスクが高まることもあります。「せっかく回復してきたのに、また悪化してしまった…」ということを防ぐために、やってはいけないNG習慣を紹介します。
無理に「元気なフリ」をする
回復期に入ると、「もう大丈夫だよね?」と周囲に期待されることもあります。でも、無理に元気なフリをしてしまうと、自分の本当の気持ちを抑え込むことになり、あとで一気にしんどくなることもあるのです。
対策
「まだ回復途中だから無理はしない」と自分に言い聞かせ、無理せず自然体で過ごすことが大切です。
生活リズムを崩す
夜更かしが増えたり、朝起きる時間がバラバラになったりすると、心身のバランスが乱れてしまいます。
対策
「○時までには寝る」「朝は○時に起きる」と、ある程度のリズムを保つことを意識すると回復がスムーズになります。
完璧を求めすぎる
「早く元の自分に戻らなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」と焦る気持ちは分かりますが、回復には時間がかかるもの。完璧を求めすぎると、かえってプレッシャーになり、疲れてしまいます。
対策
「今日はこれだけできたからOK!」と、小さな達成感を積み重ねるようにしましょう。
「もう薬はいらない」と自己判断でやめる
回復してきたからといって、自己判断で薬をやめるのは危険です。薬を急にやめると、再発や離脱症状(めまい、頭痛、情緒不安定など)が起こる可能性があります。特に抗うつ薬には、良い状態を維持する効果もあるので、体調が良くなっても一定期間治療を継続する必要があります。
対策
薬をやめるときは必ず主治医と相談し、徐々に減らしていくようにしましょう。
頑張りすぎてしまう
「そろそろ働かなきゃ」「もっと動かなきゃ」と無理をすると、回復途中の心が耐えきれなくなり、再びダウンしてしまうことがあります。
対策
「まだ回復途中だから、焦らずゆっくり進もう」と、自分に優しくすることが大切です。
ひとりで抱え込む
うつ病の回復期は、まだ不安定な状態。気持ちが不安定になったときに、誰にも相談せずに抱え込んでしまうと、どんどんネガティブな思考に陥りやすくなります。
対策
信頼できる家族や友人、心療内科や精神科・メンタルクリニックなどの医療機関などに相談することで、気持ちを整理しやすくなります。
ついSNSを見すぎる
SNSには楽しい投稿がたくさんありますが、回復期に無理して見てしまうと、「みんな楽しそうなのに、自分は…」と落ち込んでしまうことも。
対策
SNSを完全にやめるのが難しければ、「見る時間を決める」「ポジティブな投稿だけを見る」などの工夫をすると良いでしょう。
乱れた食生活を続ける
回復期に入ると、つい食生活が乱れがちになります。特に、甘いものやジャンクフードばかり食べると、血糖値が急激に上下し、気分の波も激しくなることがあります。
対策
野菜やタンパク質を意識的に摂り、バランスの良い食事を心がけましょう。無理せず、手軽に食べられる健康的な食品を用意しておくと◎。
運動を全くしない or やりすぎる
まったく運動しないのも良くありませんが、逆に「運動しなきゃ!」と頑張りすぎるのもNGです。
対策
軽いストレッチや散歩など、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。「少しでも動けたらOK!」と考えましょう。
「もう大丈夫」と思って油断する
回復期は、元気になったように感じる時期ですが、実はまだ不安定な状態です。「もう治った!」と油断して無理をすると、再発しやすくなります。
対策
「まだ回復途中」と意識し、焦らず慎重に過ごすことが大切です。回復期こそ、良い日もあれば調子がある時もあったり、体調にも波が起きやすいのが特徴です。
まとめ
うつ病の回復期は、とても大切な時期です。このときに無理をすると、再発してしまうこともあります。そして、回復期こそ、体調に波があるということを理解して、前もって対策について知っておくと対処がしやすくなります。
今回のまとめを記載しました。
- 無理に元気なフリをしない
- 生活リズムを整える
- 焦らず、自分のペースで進む
- ひとりで抱え込まない
- SNSや食生活にも気をつける