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Hidamari Kokoro Clinic
「友達と遊びたくない症候群」とメンタルの不調
友達と遊びたくない症候群 / 非定型うつ病 / 社交不安障害・社交不安症 / うつ病
公開日:2025.03.03更新日:2025.03.03
メンタルの不調との関連は?
「友達と会いたくない」「遊びたくない」と思ってしまう「友達と遊びたくない症候群」には、さまざまな理由があります。
「友達と遊びたくない症候群」という正式な病名はありませんが、心理的な状態としてはいくつかの可能性が考えられ、こちらの記事でも紹介をしております。
今回は、「友達と遊びたくない症候群」に陥ってしまった時の、メンタルの不調との関連について記載をしました。
うつや抑うつ状態
気分の落ち込みが続くとうつ病やうつ状態に陥り、人と会うのが億劫になることがあり、友達と会いたくない、遊びたくないという気持ちが強くなってしまうことがあります。
具体的な症状
- 楽しかったことに興味を持てなくなる
- 人と話すのがしんどい
- エネルギーが湧かず、外出するのが面倒
社交不安障害(SAD)
人と会うこと自体が不安になり、避けたくなる症状がある場合、社交不安障害の可能性も考えられます。人と会うことで、評価が落ちてしまうのではないか、失敗してしまうのではないかと不安になってしまうのです。
具体的な症状
- 友達と話すのが緊張する
- 何を話せばいいのかわからない
- 断るのが怖くて、誘いを無視してしまう
社会的な疲労(ソーシャル・エグゾースト)
人と関わることに疲れ、ひとりの時間を求める状態です。特に内向的な人や、人間関係でストレスを感じやすい人に多く見られます。ストレスが重たいと感じると、そのような状況を避けよう・軽減しようとします。
具体的な症状
- 友達と会うのが面倒に感じる
- ひとりで過ごすほうが気楽
- 無理に誘いに応じると疲れてしまう
単なる気分の問題
特に深刻な理由がなくても「今日はなんとなく会いたくない」という気持ちになることは普通のことです。無理に「遊ばなきゃ」「交友を持たなきゃ」と思う必要はありません。
対処法としては?
「友達と遊びたくない」と感じるのは珍しいことではありません。自分の気持ちを大切にしながら、無理のない人間関係を築いていくことが大切です。
対処法としては「無理せず休む」、「信頼できる人に相談してみる」・「客観的に自分の体調を把握してみる」などがありますが、もし心の不調がきっかけで、人と会いたくないなどの症状が出てしまっている場合には、無理をしすぎず、心療内科や精神科・メンタルクリニックなどの医療機関に相談をされることをお勧めいたします。