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恋愛とうつ病。パートナーにどう伝える?
対人関係 / 非定型うつ病 / 心理面・思考 / うつ病
公開日:2025.02.20更新日:2025.03.02
うつ病、パートナーにどう伝える?
うつ病を抱えていると、恋愛に対してさまざまな不安を感じることがあります。「相手にどう伝えればいいのか」「負担をかけてしまうのではないか」と悩むこともあるのではないでしょうか。
しかし、大切なのは無理をせず、自分の気持ちや状態を適切に伝えることです。パートナーとの信頼関係を築きながら、お互いに心地よく過ごせるようにするためのポイントをご紹介いたします。
伝えるタイミングを考える
うつ病について話すタイミングは、人それぞれです。付き合い始めの段階で話す人もいれば、関係が深まってから伝える人もいます。どのタイミングが正解というわけではなく、自分が「話してもいい」と思える時がベストなタイミングです。
ただ、症状によっては、日常生活に影響が出ることもあります。そのため、相手が驚いたり、誤解したりしないように、なるべく早めに伝える方が良い場合もあります。
焦らず、相手の反応や関係性を考えながら、自分が話しやすいタイミングを見つけましょう。
どのように伝えるかを考える
うつ病について伝えるときは、以下のポイントを意識すると、スムーズに話しやすくなります。
シンプルに、わかりやすく
「実は、うつ病の治療を受けているんだ」と、率直に伝えるだけでもOKです。専門的な説明をする必要もありませんし、時系列から細かく説明するよりもシンプルに伝えた方が伝わりやすいこともあります。
まずは、自分の言葉で素直に話すことが大切です。
どんな症状があるのか伝える
うつ病は目に見えないため、「どのような状態になるのか」を伝えると、相手も理解しやすくなります。例えば、「時々、何もやる気が出なくなることがある」「急に疲れてしまって外出が難しいときがある」など、具体的な症状を簡単に説明すると良いでしょう。
相手に求めることを伝える
「どう接してほしいか」も伝えておくと、パートナーが対応しやすくなります。「無理に励まされるよりも、そっと見守ってくれると助かる」「しんどいときは、連絡の頻度を減らしてほしい」など、自分にとって負担にならない関わり方を伝えることが大切です。
相手の反応を受け止める
話を聞いたパートナーが、すぐに理解してくれるとは限りません。相手にとっても予想していなかった話であるために、驚いたり、戸惑ったりすることもあるかもしれません。
その場合は、「すぐに理解してもらわなくても大丈夫」と考えましょう。焦らず、少しずつ理解を深めてもらうことが大切です。
パートナーが知識を得る機会を持てるように、信頼できる情報を一緒に読んだり、専門家の意見を参考にしたりするのも良い方法でもあります。
また、残念ながら、中にはうつ病を理解しようとしない人もいます。その場合は、無理に納得してもらおうとせず、自分の心を守ることを優先してください。
自分自身を責めないこと
「パートナーに負担をかけてしまうのでは…」と罪悪感を抱くこともあるかもしれません。しかし、うつ病は個人の努力だけではどうにもならないものです。
恋愛は、お互いに支え合いながら関係を築いていくもの。自分だけが「申し訳ない」と思いすぎてしまうのも、良い関係とは言いづらいです。うつ病があっても無理をせず、少しずつ相手と向き合える方法や距離感を見つけていきましょう。
まとめ:無理のない形で伝えよう
うつ病をパートナーに伝えるのは勇気がいることですが、自分を理解してもらうための大切な一歩でもあります。
今回のまとめをしました
- 話すタイミングは、自分が「話したい」と思ったときでOK
- シンプルに、自分の言葉で伝える
- 具体的な症状や、相手に求めることを説明する
- 相手の反応を受け止め、焦らず少しずつ理解してもらう
- 罪悪感を抱かず、自分の心も大切にする
パートナーとの関係は、お互いの理解と支え合いによって築かれていくもの。無理をせず、少しずつ自分の気持ちを伝えていきましょう。