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『私はダメな人間だ』その思考、本当に正しい?考え方を見直すヒント
自己肯定感 / 対人関係 / 非定型うつ病 / 心理面・思考 / うつ病
公開日:2025.02.19更新日:2025.03.02
考え方を見直すヒントとは
うつ病や自己肯定感の低下に悩んでいると、「私はダメな人間だ」と感じることがあるかもしれません。しかし、その考えは本当に正しいのでしょうか?
今回は、自己否定の思考に振り回されないための考え方を見直すヒントをお伝えします。
「ダメな人間」とは何か?
まず、「ダメな人間」という言葉の意味を考えてみましょう。そもそも、人は誰しも完璧ではなく、得意なこともあれば苦手なこともあります。一時的に何かがうまくいかなくても、それだけで「ダメな人間」だと決めつけるのは早すぎるのではないでしょうか?
ダメと感じる理由、客観性とは?
また、「ダメ」と感じる理由が過去の失敗や他人と比較することにある場合、それは「事実」ではなく「主観的な評価」に過ぎません。たとえば、「仕事でミスをしたから私はダメだ」と思うかもしれませんが、ミスをしたことと「ダメな人間」であることはイコールではありません。
思考のクセを知る
自己否定が強い人には、共通する思考のクセがあります。例えば、以下のようなものです。
- 全か無か思考➡➡➡「完璧にできなければ意味がない」
- 一般化のしすぎ➡➡➡「一度失敗したから、私はいつもダメだ」
- 否定的な自己ラベリング➡➡➡「ミスをした私は価値がない」
これらの考え方に気づくことが、思考を見直す第一歩になります。
自分に優しい言葉をかける
「私はダメな人間だ」と思うたびに、自分を責めるのではなく、「今はうまくいかなくても、それは私の価値とは関係ない」と声をかけてみてください。友人が同じことを言ったら、どのように励ますかを考えて、その言葉を自分にも向けるのが効果的です。
小さな成功体験を積み重ねる
自己否定が強いと、できなかったことばかりに目が向きがちですが、どんなに小さなことでも「できたこと」に意識を向けるのも大切です。
「今日は起きられた」「食事をとれた」など、小さな一歩を認めることで、少しずつ自己肯定感を取り戻すことができます。そしてその「できた」は他者との比較ではなく、あなただけの「できた」で良いのです。
まとめ
「私はダメな人間だ」と思ってしまうことがあっても、それは事実ではなく、思考のクセによるものかもしれません。考え方を見直し、他者と比較しすぎず、自分に優しく接しながら、小さな成功を積み重ねることで、少しずつ前向きな気持ちを取り戻していきましょう。