地下鉄名古屋駅 徒歩1分
大人のためのメンタルクリニック
クリニックブログ
Hidamari Kokoro Clinic
ヒステリー球(咽喉頭異常感症)とメンタルの関係|心理的要因と治療法
ヒステリー球(咽喉頭異常感症) / メンタルケア / 心理面・思考 / うつ病 / 不安症・不安障害
公開日:2025.02.28更新日:2025.03.01
ヒステリー球(咽喉頭異常感症)とメンタルの関係
- 「喉に何かが詰まっているような感じがする」
- 「飲み込みにくいのに、実際には何も詰まっていない」
こうした違和感を感じたことはありませんか?明らかな異常が見られないにも関わらず症状が継続している場合、もしかしたら「ヒステリー球(咽喉頭異常感症)」と呼ばれる症状かもしれません。
「ヒステリー球(咽喉頭異常感症)」というのは、ストレスや精神的な要因が関係していることが多いとされており、本記事ではヒステリー球の心理的な要因と治療法について詳しく解説します。
ヒステリー球とは?
ヒステリー球(咽喉頭異常感症)は、喉の違和感や詰まったような感覚が続く症状のことを指します。医学的に検査をしても物理的な異常が見つからないことが多く、特にストレスや不安/抑うつが強いときに症状が悪化しやすいのが特徴です。
主な症状
- 喉の詰まり感や異物感
- つばを飲み込むと違和感が増す
- 声を出しにくく感じる
- 緊張すると症状が強くなる
ヒステリー球は、風邪や喉の病気とは異なり、メンタルの状態に大きく左右される点が特徴です。
ヒステリー球の心理的要因
ヒステリー球の主な原因には、次のような心理的ストレスが関係しています。
1. 過度なストレスや不安
強いプレッシャーを感じていると、体が緊張し、喉周りの筋肉が硬くなります。その結果、喉に詰まったような感覚が生じやすくなります。仕事のストレス、人間関係の悩みなどが影響することが多いです。
2. 自律神経の乱れ
自律神経は、心身のバランスを調整する働きを持っていますが、ストレスがかかると交感神経が過剰に働き、喉の筋肉が緊張します。これにより、ヒステリー球の症状が現れることがあります。
3. 過去のトラウマや抑圧された感情
過去に強いストレスやショックを受けた経験があると、無意識のうちにその影響が残ることがあります。特に「言いたいことを我慢する」ことが多い人ほど、喉に違和感を感じやすい傾向があります。
ヒステリー球の治療法
1. ストレスマネジメントを意識する
ストレスが主な原因となるため、リラックスできる時間を意識的に作ることが重要です。
- 深呼吸をする(腹式呼吸でリラックス)
- 適度な運動をする(軽いストレッチやウォーキングが効果的)
- 趣味の時間を持つ(リラックスできる活動を取り入れる)
2. ストレスや症状に対する認知面を見直してみる
心理的な要因が関係している場合、「不安を客観的に捉える」ことが大切です。また、困る症状が継続していると、そちらに意識が集中しやすく、感覚面の緊張感が更に高まってしまうことがあります。
「喉の違和感があっても、◎◎ができた」「これはストレスのサイン」と成功体験を重ねたり、ポジティブな側面を捉えることで、症状を軽減する認知面に関係するアプローチも大切です。
3. 心療内科やメンタルクリニックの受診
症状が長引く場合や日常生活に支障が出る場合は、専門家に相談するのも一つの方法です。心療内科・精神科・メンタルクリニックでは、メンタルの不調に対する治療として、精神療法や、必要に応じて抗不安薬や漢方薬・抗うつ薬などのの治療薬を提案するすることがあります。
4. 喉の緊張をほぐすエクササイズ
- 首や肩を回してほぐす
- 舌をゆっくり動かす(舌回し運動)
- あくびをするように口を大きく開ける
こうした運動は、喉の筋肉をリラックスさせるのに役立ちます。
まとめ
ヒステリー球は、ストレスや不安と深く関係しており、体だけでなく心のケアも重要になります。自律神経の乱れや緊張・ストレスが大きく影響していることがあり、またうつ病や不安障害などの疾患が隠れてしまっていることも少なくありません。
症状に応じた治療と対処が必要になることも多いのが特徴ですので、自己判断なさりすぎず医療機関にご相談をお勧めいたします。