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パニック発作が怖い場所を克服する方法|電車,エレベーター,飛行機など

予期不安 / 認知行動療法 / 行動療法 / 精神療法 / パニック症・パニック障害 / パニック発作

公開日:2025.03.10更新日:2025.03.10

パニック発作が怖い場所を克服する方法

パニック症の方にとって、閉鎖的な空間や逃げ場のない場所は大きな不安要因となります。特に、電車・エレベーター・飛行機のように「途中で降りられない」「すぐに助けを求められない」環境では、パニック発作が起こるのではないかという恐怖が特に強まりやすいものです。

しかし、適切な対処法を学び、少しずつ慣れていくことで、苦手な場所を克服することは可能でもあります。本記事では、パニック発作が怖い場所への対処法を詳しく解説していきます。

なぜ特定の場所でパニック発作が起こるのか?

パニック発作は、突然の強い不安と身体症状(動悸、息苦しさ、めまいなど)がセットになったものです。特定の場所で発作が起きるのは、以下のような理由が関係しています。

✅ 「逃げられない」という恐怖
「この場からすぐに抜け出せない」「助けが来るまで時間がかかる」と思うと、不安が高まります。

✅ 過去の経験による条件付け
以前、電車やエレベーターで発作を起こしたことがあると、「また同じことが起こるのでは?」という予期不安が生じ、実際に症状が出やすくなります。

✅ 過呼吸による悪循環
不安が高まると呼吸が浅くなり、酸素と二酸化炭素のバランスが崩れます。これがさらなる動悸や息苦しさを引き起こし、発作が悪化することがあります。

こうした仕組みを理解したうえで、具体的な克服方法を実践していきましょう。

パニック発作が怖い場所を克服する方法

① 事前準備をしっかり行う

「どこに行っても安心できる」という自信をつけるためには、事前の準備が大切です。

✔ リラックスできるアイテムを持ち歩く

好きな香りのアロマ、ガム、ミントタブレット、ハンドスピナーなど、気を紛らわせるアイテムを準備しましょう。

✔ 事前にルートを確認する

電車なら次の停車駅を把握し、途中下車できる場所を確認。飛行機なら座席の位置を選べる場合は通路側を選ぶと安心です。

✔ 同行者と一緒に行動する

最初は信頼できる人と一緒に行動するのも有効です。少しずつ一人で挑戦する機会を増やしていきましょう。

② 呼吸法を活用する

パニック発作の予防・軽減に効果的なのが「腹式呼吸」です。

▶ 4-7-8呼吸法(リラックス効果が高い)

  1. 鼻から4秒かけて息を吸う
  2. 7秒間息を止める
  3. 8秒かけて口からゆっくり息を吐く
  4. これを数回繰り返す

呼吸を意識することで、自律神経が整い、発作のピークをやり過ごしやすくなります。

③ 「最悪のシナリオ」を書き換える

「電車で発作が起きたらどうしよう」「飛行機で具合が悪くなったら?」と考えたとき、冷静に「本当に最悪の事態が起こるのか?」と考え直してみましょう。

例えば、

❌ 「発作が起きたら死んでしまうかも」

⭕ 「パニック発作は一時的なもので、実際には命に関わらない」

❌ 「発作が起きたら恥ずかしい思いをする」

⭕ 「周りの人は自分の様子を見て馬鹿にしたりしたりはしない」

精神療法や・認知行動療法では、「最悪のシナリオ」をより現実的なものに置き換えることで、不安を減らすトレーニングを行います。

④ 少しずつ慣れていく(段階的曝露法・行動療法)

いきなり長時間の電車や飛行機に乗るのは難しいので、少しずつ慣れていく方法(段階的曝露法や行動療法)というのもあります。しかし、体調が悪い時に行うと余計に不調が進行してしまうこともありますので、できれば医師やカウンセラーなどのアドバイスを元に進めてみる方が安心です。

✅ 短時間から始める
・電車なら1駅だけ乗ってみる
・エレベーターなら1階分だけ利用する
・飛行機なら動画を見てイメージトレーニングする

✅ 成功体験を積み重ねる
・「今日はここまでできた!」という小さな成功を大切にする
・無理をせず、自分のペースで慣れていく

少しずつ「できた!」という経験を増やすことで、苦手な場所への不安が減っていきます。

⑤ 医師・専門家のサポートを受ける

どうしても不安が強い場合は、医師やカウンセラーに相談するのも有効です。

  • 薬物療法(抗不安薬・SSRI)で症状を軽減
  • 認知行動療法(CBT)で不安に対処するスキルを学ぶ
  • 精神療法など治療と体調に応じて、病気の特性を理解したり、生活や人間関係上の工夫のアドバイスを受ける

無理をせず、精神科,心療内科,メンタルクリニックなどの医療機関のサポートを受けながらゆっくり克服していきましょう。

まとめ「少しずつ不安を乗り越えていくための行動とは」

✔ 「逃げられない」という思い込みを見直す
✔ 呼吸法を使って落ち着く
✔ 「最悪のシナリオ」を現実的に考え直す
✔ 段階的に慣れていく(少しずつ挑戦する)
✔ 必要に応じて精神科・心療内科などの専門家のサポートを受ける

「できることから試してみる」ことが、克服への第一歩です。ですが、パニック発作が怖い場所を克服するには時間がかかりますし、体調に応じて医療機関における治療を並行して取り組んだ方が良い場合も多くあります。まずは焦らず、一歩ずつ治療へ向けて取り組んでいきましょう!

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