地下鉄名古屋駅 徒歩1分
大人のためのメンタルクリニック
クリニックブログ
Hidamari Kokoro Clinic
『大丈夫?』と聞かれるのがつらい…周囲との距離感の取り方
対人関係 / 非定型うつ病 / うつ病
公開日:2025.02.19更新日:2025.03.02
周囲との距離感の取り方
うつ病のとき、周囲からの「大丈夫?」という言葉が、かえってつらく感じることがあります。
心配してくれる気持ちはありがたいものの、何と答えていいかわからなかったり、「大丈夫じゃない」と伝えられなかったりすることもあるでしょう。ときには「どうせわかってもらえない」と感じ、余計に孤独感が強まることもあります。
では、こうした状況の中で、どのように周囲との距離を取ればよいのでしょうか?
「大丈夫?」の言葉がつらく感じる理由
「大丈夫?」と聞かれると、「大丈夫じゃない」と正直に言うべきか、「大丈夫」と答えて話を終わらせるべきか、迷うことがあります。特にうつ病のときは、「うまく説明する気力がない」「迷惑をかけたくない」と思ってしまい、余計に負担に感じることがあるのです。
また、何度も「大丈夫?」と聞かれると、「自分はそんなに弱く見えるのか」「期待に応えなきゃいけない」とプレッシャーになることもあります。相手に悪気がないとわかっていても、気持ちが沈んでいるときは、その言葉が負担になってしまうのです。
無理のない距離感を見つける
うつ病のときは、人との距離感がとても難しく感じるものです。「助けてほしい」と思う一方で、「一人にしてほしい」と思うこともあります。そのため、自分にとって無理のない距離感を見つけることが大切です。
「今はそっとしておいてほしい」と伝える
気力がないときは、無理に会話をする必要はありません。「少し休みたいから、また元気なときに話したい」と伝えるだけでも、相手に自分の気持ちを理解してもらいやすくなります。
「話を聞いてくれるだけで助かる」と伝える
アドバイスや励ましが負担に感じる場合は、「ただ話を聞いてくれるだけでうれしい」と伝えてみましょう。相手もどう接すればいいのかわからないことが多いため、具体的に伝えることで、関係が楽になることがあります。
信頼できる人にだけ、少しずつ気持ちを伝える
すべての人に本音を話す必要はありません。信頼できる人にだけ、「今はあまり話せないけど、気にかけてもらえるのはありがたい」と伝えるだけでも、孤独感がやわらぐことがあります。
周囲のサポートを上手に受け取る
「大丈夫?」の言葉が負担に感じたとしても、周囲が気にかけてくれること自体は、決して悪いことではありません。
うつ病のときは人との関わりが難しく感じることが多いですが、少しずつでも周囲のサポートを受け入れることは、ご自身の回復の助けになります。
もし「大丈夫?」と聞かれたときに答えに困るなら、無理に返事をせず、「心配してくれてありがとう」とだけ伝えるのも一つの方法です。そうすることで、相手の気持ちを否定せず、自分の負担も減らすことができます。
まとめ
うつ病のときは、周囲の言葉が負担に感じることがあります。「大丈夫?」と聞かれることがつらい場合は、自分なりの距離感を大切にしながら、少しずつ気持ちを伝えていくことが大切です。無理をせず、自分にとって心地よい関係を築けるようにしていきましょう。