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「家族に申し訳ない…」うつ病の罪悪感を軽くする考え方とは
自己肯定感 / 対人関係 / 非定型うつ病 / うつ病
公開日:2025.02.21更新日:2025.02.21
うつ病の罪悪感を軽くする考え方
うつ病を抱えていると、「家族に迷惑をかけているのではないか」と感じ、罪悪感を抱くことが多くなります。しかし、この罪悪感が強くなると、自分を責めすぎて回復の妨げになることもあります。
家族との関係をより良く保ちつつ、自分を責めすぎないための考え方についてお話しします。
うつ病と罪悪感の関係
うつ病の症状のひとつに「自己評価の低下」があります。病気の影響で「自分は役に立たない」「家族に負担をかけている」と感じやすくなるのです。しかし、これは決してあなたの本質ではなく、病気によって引き起こされる思考の偏りです。
また、日本の文化的背景では「家族を支えるべき」「迷惑をかけてはいけない」といった価値観が根付いているため、余計に罪悪感を抱きやすいという側面もあります。
罪悪感を軽くするための考え方
1. うつ病は「甘え」ではなく「病気」だと理解する
風邪をひいたときに休むのと同じように、うつ病も治療が必要な病気です。回復のためには、罪悪感を感じるよりも、しっかりと休みながら治療に専念することが大切です。
2. 家族とのコミュニケーションを大切にする
「申し訳ない」と思う気持ちがあるなら、素直に家族に気持ちを伝えてみましょう。「迷惑をかけてごめんね」「支えてくれてありがとう」といった言葉を交わすだけで、お互いの気持ちが軽くなることもあります。
3. 小さなことでも「できたこと」に目を向ける
うつ病のときは、以前できていたことが難しく感じるかもしれません。しかし、小さなことでも「今日はちゃんと食事ができた」「少し散歩ができた」と、自分ができたことに目を向けることで、自己肯定感を少しずつ取り戻せます。
4. 家族もサポートを受けられる環境をつくる
家族がサポートする立場であっても、支える側の負担が大きくなりすぎると共倒れになりかねません。必要であれば、カウンセリングや支援団体を利用し、家族にもサポートを受けられる環境を整えることが大切です。
まとめ
うつ病による罪悪感は、病気の影響によるものが大きいと理解することが大切です。家族に申し訳ないと感じるよりも、「治すことが一番の恩返し」と考え、自分のペースで回復に向かっていきましょう。