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心がざわざわする… うつ病とHSP(繊細さん)の関係
HSP・ハイリーセンシティブパーソン / 対人関係 / 非定型うつ病 / 心理面・思考 / うつ病
公開日:2025.02.22更新日:2025.02.22
うつ病とHSP(繊細さん)の関係
HSP(Highly Sensitive Person)は、人一倍繊細な感受性を持つ人のことを指します。この気質を持つ人は、人との関わりや、音や光、人の多さなどの刺激に敏感で、周囲の変化を察知しやすいという傾向があります。
そのため、ストレスを感じやすく、うつ病になりやすいとも言われているのです。
HSPとうつ病の関係
HSPの人は、他人の感情を深く受け止めやすく、共感力が強いことが特徴です。しかし、それが負担となり、自分自身の感情を抑え込んでしまうことがあります。また、環境の変化に敏感なため、ストレスが蓄積しやすく、気持ちが沈みやすくなることも。
また、HSPの人は自己否定感を持ちやすく、周囲に対しても敏感であるため、「もっと頑張らなければ」「みんなと同じようにできないといけない」と思い込んでしまうことがあります。
このような思考が続くと、心が疲弊し、うつ病のリスクが高まるのです。
HSPの気質とうまく付き合う方法
一人の時間を確保する
人と関わることが多いと、エネルギーを消耗しやすくなります。特にHSPの人は、周囲の感情を敏感に感じ取ってしまうため、気づかぬうちに疲れが溜まることも少なくありません。
定期的に一人の時間を持ち、自分のペースでリラックスすることが大切です。好きな音楽を聴いたり、静かな場所で過ごすだけでも、気持ちを落ち着けることができます。
考えすぎを手放す
HSPの人は、些細なことでも深く考えすぎてしまう傾向があります。「あの人の表情が曇ったのは、自分のせいかもしれない」「この選択は間違っていたのでは?」など、考え込むことでさらに不安が増してしまうことも少なくありません。
不安になったときは、思考を紙に書き出して整理したり、信頼できる人に気持ちを話すことで、頭の中をスッキリさせることができます。
自分に合った環境を整える
HSPの人にとって、周囲の環境は大きな影響を与えます。例えば、騒がしい場所や強い光のある空間では、知らず知らずのうちにストレスを感じてしまうことも。
可能であれば、静かで落ち着ける場所を確保し、自分にとって快適な環境を整えることが重要です。
自分を責めない習慣をつける
HSPの人は、他人の気持ちを優先しがちで、「もっと頑張らなければ」「迷惑をかけてはいけない」と思い込んでしまうことがあります。しかし、それでは心がどんどん疲れてしまいます。
「自分は自分のままでいい」「無理をしなくてもいい」と意識的に考えることが、心の安定につながります。
心を落ち着けるルーティンを作る
朝起きたらストレッチをする、寝る前に好きな香りのアロマを焚く、毎日決まった時間にお茶を飲むなど、小さなルーティンを作ることで、安心感を得ることができます。
習慣化することで、慢性的な疲労や不安が軽減されることもあります。
まとめ
HSPの人は、その繊細さゆえにストレスを感じやすく、うつ病のリスクが高まりやすいと言われています。しかし、HSPの気質は決して悪いものではなく、共感力が高い、物事を深く考えられるなど、素晴らしい一面もあります。
大切なのは、自分に合った環境を整え、無理をせず、自分を責めすぎないこと。少しずつ、自分を大切にする習慣を身につけることで、心のざわざわや疲労感を和らげていくことが可能になります。