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気持ちが落ち込んだときの対処法|専門家が勧めるセルフケア
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公開日:2025.02.26更新日:2025.03.02
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気持ちが落ち込んだときの対処法
誰にでも、気持ちが沈んでしまうことはあります。仕事や人間関係のストレス、季節の変化、体調不良など、さまざまな要因が重なって気分が落ち込むことは珍しくありません。
そんなとき、少しでも気分を軽くするために、自分でできるセルフケアを取り入れることが大切です。ここでは、気分が落ち込んだ時の対処法をいくつか紹介します。
まずは自分の気持ちを受け入れる
気分が落ち込んでいると、「こんなことで落ち込んでいてはいけない」「もっと前向きにならなければ」と自分を責めてしまったり、否定をしてしまうことがあります。しかし、感情はコントロールしようとしても簡単に変えられるものではありません。まずは「今は落ち込んでいるんだな」と、自分の気持ちを否定せずに受け入れることが大切です。
ポイント
- 「落ち込んでいても大丈夫」と自分に優しく声をかける
- 感情をノートに書き出し、整理する
- 信頼できる人に気持ちを話す
体を動かしてみる
心と体は密接につながっています。軽い運動をすることで、脳内のセロトニン(幸福ホルモン)が分泌され、気分が改善されることが科学的に証明されています。激しい運動でなくても、散歩やストレッチでも十分効果があります。
おすすめの運動
- 10分程度の散歩(特に自然の多い場所がおすすめ)
- ヨガやストレッチで体をほぐす
- 深呼吸をしながら軽い体操をする
睡眠の質を改善する
気分が落ち込んでいると、眠れなかったり、逆に寝すぎたりすることがあります。しかし、睡眠の質が悪いと、さらに気分が落ち込みやすくなる悪循環に陥ります。良質な睡眠をとることで、気持ちの回復を助けることができます。
睡眠の質を上げるポイント
- 寝る1時間前にはスマホやパソコンの使用を控える
- 就寝前にカフェインやアルコールを避ける
- 温かいお茶やアロマでリラックスする
栄養バランスの良い食事をとる
食事も気分に大きく影響を与えます。特に、ビタミンB群やオメガ3脂肪酸が不足すると、うつ症状が悪化しやすくなると言われています。ジャンクフードや糖分の多い食品を控え、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
気分を安定させる食材
- 魚(特にサーモンやマグロ)
- ナッツ類(アーモンド、くるみなど)
- バナナ、ヨーグルト、納豆などの発酵食品
小さな楽しみを見つける
落ち込んでいると、何もしたくない気分になりがちです。しかし、小さな楽しみを意識的に取り入れることで、気持ちが少しずつ回復することがあります。
ポイントは無理して楽しもうと思うのではなく、「今いいな」「こういうことしたい気分だな」に任せて取り入れてみましょう。
気分転換のアイデア
- 好きな音楽を聴く
- 温かい飲み物をゆっくり味わう
- ほんの数ページでも本を読んでみる
- ペットと遊ぶ
- 日向ぼっこや、たそがれて外を眺める、裸足で芝生を歩いてみるなど、自然に触れる
必要なら専門家のサポートを受ける
気分の落ち込みが長く続いたり、日常生活に支障をきたすほど辛い場合は、専門家のサポートを受けることも選択肢の一つです。心療内科などの医療機関を活用することで、適切なアドバイスや治療を受けることができます。
専門家に相談する目安
- 気分の落ち込みが2週間以上続いている
- 仕事や家事が手につかない状態が続く
- 食欲や睡眠に大きな変化がある
これらの症状が続いている場合には、セルフケアよりも、医療による治療介入の必要性が高い可能性があるからです。
まとめ
気持ちが落ち込んだときには、無理に元気を出そうとせず、できることから少しずつ試してみましょう。但し無理は禁物、「あれやこれやと、やらなきゃ」よりも、「今こういう気分だな」「こういうことしてみようかな」という自然な流れに任せて選択してみても良いです。
心が疲れたときこそ、自分を大切にすることが何よりも重要です。無理をせず、今回紹介した例も参考にできることから始めてみましょう。