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「うつ病あるある」体験者が共感する日常エピソードとは
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公開日:2025.02.22更新日:2025.03.02
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「うつ病あるある」&日常エピソード
うつ病は経験したことがない人にとっては理解しづらいものですが、実際に経験した人なら「あるある!」と共感できる出来事がたくさんあります。この記事では、うつ病の人が日々直面する「あるある」な出来事を紹介しつつ、その対処法についても触れていきます。
朝が異常にしんどい
うつ病になると、朝起きるのがとにかくつらくなります。「疲れているから」という単純な理由ではなく、体が鉛のように重く、ベッドから起き上がるのにものすごいエネルギーを使う感じです。
アラームを何度も止めて、最終的に「今日はもう無理…」と絶望することもしばしば。
対処法
無理に「ちゃんと起きなきゃ」と思わず、まずは布団の中で深呼吸したり、ストレッチをしたりして少しずつ体を目覚めさせると楽になります。
何を食べても味がしない
うつ病がひどくなると、食事が「ただの作業」になりがちです。好きだったはずの料理がまったく美味しく感じられず、「とりあえず何か口に入れなきゃ…」と義務的に食べることも。逆に、食欲が異常に増して暴飲暴食してしまうこともあります。
対処法
無理して食べようとせず、食べられそうなものを少量ずつ摂るのがポイント。ゼリー飲料やスープなど、軽く口にできるものを用意しておくと◎。
何もしていないのに異常に疲れる
「今日は特に何もしていないのに、夕方にはもうヘトヘト…」なんてことは日常茶飯事。うつ病になると、心のエネルギーが常にすり減っているので、ちょっとしたこと(例えばスーパーで買い物するだけ)でもものすごく疲れてしまいます。
対処法
「普通の人はもっと頑張ってるのに…」と比較せず、「今日はこれだけできたからOK!」と自分を認めることが大切。疲れたらすぐに休むことを最優先に!
「とにかく休んで」と言われると余計に焦る
うつ病の人に対して、周りの人は「無理しないでね」「とにかくゆっくり休んで」と言ってくれることが多いですが、当事者としては「いや、休むのは分かってるけど、それが不安なんだよ…!」という気持ちになることも。
休んでいる間に取り残される感覚があったり、「このままで大丈夫なのか」と考えすぎてしまったりすることも多いということは、家族や友人などの周囲の方にとってみると意外に思われるポイントかもしれません。
対処法
「休む=悪いこと」ではないと自分に言い聞かせることが大切。好きな映画や音楽を流しながら、罪悪感を少しずつ手放していこう。
返信しなきゃと思いつつ、LINEが開けない
友達や家族からのLINEが来ていて、「返信しなきゃ」と思っているのに、どうしても開く気力が湧かない…。そうしているうちに何日も経ち、「今さら返信するのは気まずいな…」とますます億劫になってしまう、という負のループに陥ってしまうこともあります。
対処法
短くてもいいので、「返信遅くなってごめんね!ありがとう!」の一言だけでも送ると、気持ちが楽になります。無理に長文を考えず、スタンプだけでもOK!
体調が悪い時にこそ、無理に人間関係を維持しようとストレスをかけすぎてしまうと逆効果です
お風呂に入るのがめちゃくちゃハードル高い
「たかがお風呂、されどお風呂」。うつ病になると、シャワーを浴びるのすら面倒に感じてしまいます。「髪を洗うのも、体を拭くのも全部しんどい…」という気持ちになり、ついつい何日も入らないことがあるくらい…ぐったりしてしまうこともあるのです。
対処法
「とりあえず顔を洗うだけ」「湯船に浸かるだけ」など、ハードルを下げてみるのがおすすめ。それも無理なら、ドライシャンプーやボディシートを活用という手もあります。
「元気になった?」と聞かれると返答に困る
久しぶりに会った友人や家族に、「もう元気になった?」と聞かれると、どう答えればいいのか分からなくなることも。「前よりマシだけど、完全に良くなったわけじゃないし…」という微妙な状態のときは、特に返答や、相手の望む話に合わせた方が良いのか…迷ってしまい非常に困ります。
対処法
「少しずつ良くなってるよ」「まだ実感があんまり湧かないけど、前よりはいいかも」と曖昧に答えてもOK。ただし無理に元気なフリをする必要はなし!
まとめ
うつ病になると、ちょっとした日常のことがとてつもなく大変に感じられることがたくさんあります。でも、それは決して「怠けている」わけではなく、病気の症状のひとつ。無理せず、「今日はこれだけできたからOK!」という気持ちで少しずつ進んでいけば大丈夫です。
「あるある!」と共感できたことがあったり、自分だけじゃないと感じられることが、少しでも心の支えになれば嬉しいです!
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