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「無理にポジティブにならなくていい」うつ病との向き合い方
対人関係 / 心理面・思考 / うつ病
公開日:2025.02.17更新日:2025.04.15
うつ病との付き合い方、向き合い方
「前向きにならなきゃ」「ポジティブに考えれば楽になるはず」――そう思って頑張ろうとするほど、苦しくなってしまうことはありませんか? うつ病のときは、無理にポジティブになろうとすることが、かえって心の負担になることもあります。
大切なのは、「今の自分を否定せず、そのまま受け入れること」です。
① 「ポジティブ思考が正解」という思い込みを手放す
「前向きに考えられないのはダメなこと」と思ってしまうと、本来なら休むべき時に無理をしてしまい、さらに疲れてしまうことがあります。でも、そもそも人間は常にポジティブでいる必要はありません。
特にうつ病のときは、ネガティブな気持ちが強くなるのは自然なことです。「今はそういう時期なんだ」と認めるだけでも、気持ちが少し軽くなるかもしれません。
② ネガティブな気持ちを否定しない
「こんなことを考えちゃいけない」と自分を責めると、さらに落ち込んでしまいます。でも、どんな気持ちも「感じていいもの」 です。「今はしんどいんだな」と、自分の気持ちをそのまま受け入れてみましょう。
無理に変えようとしなくても、時間とともに自然と気持ちが変化することもあります。
③ 「今できること」を小さく積み重ねる
うつ病のときは、「何もできない自分」に罪悪感を抱くこともあります。でも、ほんの小さなことでも大丈夫。「今日はシャワーを浴びられた」「ご飯を食べられた」など、できたことに目を向ける と、「少しずつ進んでいる」ことに気づけるかもしれません。
④ 「そのままの自分で大丈夫」と自分に言い聞かせる
うつ病と向き合う上で大切なのは、「無理に変わろうとしないこと」。ポジティブになれなくてもいいし、ネガティブなままでもいい。「今の自分でも大丈夫」「少しづつ自分の出来ることを大切にしている自分で大丈夫」と認めることが、回復への第一歩になります。焦らず、少しずつ、自分のペースで向き合っていきましょう。
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など
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