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パニック症に効く食事とは?|心を落ち着かせる栄養素と食べ物
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公開日:2025.03.10更新日:2025.03.10
心を落ち着かせる栄養素と食べ物とは
パニック症は、不安やストレスが高まることで突然発作が起こる状態ですが、日々の食生活を見直すことで症状を軽減できる可能性があります。私たちの心と体は密接に関係しており、食事を整えることで神経バランスが安定し、パニック発作を予防・緩和する助けになるのです。
今回は、パニック症に良いとされる栄養素と、それを含む食べ物について詳しく解説していきます。
パニック症に良い栄養素と食べ物
✅ ① GABA(ギャバ)—神経の興奮を抑える
GABA(γ-アミノ酪酸)は、脳内の興奮を抑え、リラックスを促す神経伝達物質です。GABAを多く含む食べ物を摂取することで、不安やストレスを和らげる効果が期待できます。
▶ GABAを多く含む食材
- 発芽玄米
- トマト
- ナッツ類(アーモンド、クルミ)
- 味噌・納豆などの発酵食品
GABAはストレス緩和効果があるため、発芽玄米を主食にしたり、ナッツをおやつに取り入れるのがおすすめです。
✅ ② マグネシウム—神経を安定させる
マグネシウムは、神経の過剰な興奮を抑え、リラックスを促す働きを持っています。マグネシウム不足は不安感を高める可能性があるため、積極的に摂取しましょう。
▶ マグネシウムを多く含む食材
- 海藻類(わかめ、ひじき)
- ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ)
- 大豆製品(豆腐、納豆)
- ダークチョコレート
ストレスが溜まりやすいときは、ナッツやダークチョコレートを間食に取り入れるのも◎
✅ ③ ビタミンB群—自律神経を整える
ビタミンB群は、神経の働きを助け、エネルギー代謝を促進する重要な栄養素です。特にビタミンB6とB12は、セロトニン(幸せホルモン)やGABAの合成に関わり、気持ちを安定させる効果が期待できます。
▶ ビタミンB群を多く含む食材
- 鶏肉(特にささみ、胸肉)
- 卵
- レバー
- さば・イワシ・鮭などの青魚
- バナナ
バナナは手軽に食べられ、ビタミンB6とGABAが豊富なので、パニック症の方には特におすすめです。
✅ ④ オメガ3脂肪酸—脳の炎症を抑え、不安を軽減
オメガ3脂肪酸は、脳の機能をサポートし、炎症を抑える効果があります。不安症状の軽減に役立つとされ、うつ病の治療にも推奨される栄養素です。
▶ オメガ3を多く含む食材
- 青魚(さば、イワシ、サーモン)
- えごま油・アマニ油
- くるみ
魚を積極的に食べることで、心の安定につながります。魚が苦手な方は、えごま油やアマニ油をサラダにかけるのも◎
✅ ⑤ トリプトファン—セロトニンの材料になる
トリプトファンは、セロトニン(幸せホルモン)を作るのに必要なアミノ酸の一種です。セロトニンが不足すると、不安が増したり、気持ちが落ち込みやすくなるため、しっかり摂取しましょう。
▶ トリプトファンを多く含む食材
- 大豆製品(豆腐、納豆、味噌)
- 乳製品(ヨーグルト、チーズ)
- 卵
- バナナ
特に、納豆+卵の組み合わせは、トリプトファンとビタミンB6を同時に摂取できるのでおすすめです。
避けたほうがいい食品
反対に、パニック症の人は控えたほうが良い食品もあります。
❌ カフェイン(コーヒー、エナジードリンク)
カフェインは交感神経を刺激し、心拍数を上げる作用があるため、不安や発作を引き起こす可能性があります。コーヒーやエナジードリンクを控え、ハーブティーやデカフェの飲み物に置き換えるのがおすすめです。
❌ アルコール
アルコールは一時的にリラックス効果がありますが、代謝される過程で不安を増幅させる作用があります。特に、依存しやすくなるリスクがあるため、過剰摂取は避けましょう。
❌ 砂糖や加工食品
糖分の過剰摂取は血糖値の乱高下を引き起こし、気分の不安定につながります。白砂糖を多く含むお菓子や清涼飲料水を控え、できるだけ自然な甘味(フルーツなど)を摂取しましょう。
まとめ「パニック症を和らげる食生活のポイント」
- GABAを含む発芽玄米やナッツでリラックス効果UP
- マグネシウムを摂取し、神経の興奮を抑える
- ビタミンB群を意識して、神経の働きをサポート
- オメガ3脂肪酸で脳の炎症を抑える
- トリプトファンを摂り、セロトニンを増やす
- カフェイン・アルコール・砂糖は控える
パニック症を改善するためには、食事だけでなく、ストレス管理や適度な運動、良質な睡眠も大切です。できることから無理なく始めていくことがお勧めですが、体調がすぐれない時、不調が継続するときには、我慢しすぎずに精神科や心療内科,メンタルクリニックに相談されることをお勧めいたします。