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頑張りすぎてしまうあなたへ… 病気と向き合うための優しいヒントとは
運動とメンタルヘルス / 自己肯定感 / 対人関係 / 非定型うつ病 / うつ病
公開日:2025.02.22更新日:2025.03.24
病気と向き合うための優しいヒント
うつ病を抱えていると、「病気のせいにしたくない」と思うことがあるかもしれません。休むことに罪悪感を抱いたり、できない自分を責めたりすることは、真面目で責任感の強い人ほど経験しやすいものです。しかし、その気持ちが自分をさらに追い詰めてしまうこともあります。
頑張りすぎる背景にあるもの
うつ病の人の中には、「自分が頑張らなければ」「弱音を吐いたら負けだ」と感じる人が少なくありません。これは、幼いころからの環境や価値観、社会的なプレッシャーにより、自分に知らず知らずのうちに身についてしまっているものかもしれません。特に、完璧主義の傾向がある人は、自分に厳しくなりがちです。
無理をしてしまうと回復が遅れてしまうことも
しかし、病気のときに無理をしてしまうと、心と体の負担が増し、回復が遅れることがあります。「頑張ること」と「無理をしないこと」は両立できるものではなく、必要なのは「今できる範囲でやることを認める」ことです。
「病気のせいにする」のではなく「自分を大切にする」
「病気のせいにする」という言葉には、どこかネガティブな印象があるかもしれません。しかし、病気であることを認め、無理をしない選択をすることは「言い訳」ではなく「自分を大切にすること」なのです。
例えば、風邪をひいたとき、無理をせずに休むことは当然のことですよね。うつ病も同じように、休養が必要な病気です。「今は休むときなんだ」と自分に言い聞かせることが大切です。
頑張りすぎないためにできること
「今日できたこと」に目を向ける
できなかったことではなく、できたことに注目しましょう。小さなことでも「今日はシャワーを浴びた」「ちゃんと食事を取れた」など、日常の中でできたことを認めることで、自分を追い詰める気持ちが和らぎます。
休むことを「悪いこと」と思わない
休むことは決して悪いことではありません。むしろ、回復のためには必要なプロセスです。「休む=怠け」ではなく、「休む=自分をいたわる時間」と考え方を変えてみると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
信頼できる人に話す
一人で抱え込まず、信頼できる人に気持ちを話すことも大切です。「頑張らなくていいよ」と言ってもらえることで、気持ちが軽くなることがあります。
少しずつ自分を認める習慣を持つ
「これくらいできて当たり前」と思わず、どんな小さなことでも「これができた」と認めることが、自分を追い詰めない第一歩になります。
まとめ
「病気のせいにしたくない」と思う気持ちは、真面目で責任感のある人だからこそ生まれるものです。しかし、うつ病の回復には「無理をしすぎないこと」がとても大切です。頑張ることは悪いことではありませんが、必要以上に自分を追い詰めてしまうと、さらに苦しくなってしまいます。
病気であることを認め、自分を大切にすることは決して「逃げ」ではありません。少しずつ、自分を受け入れながら、無理のないペースで歩んでいきましょう。