SNS断食、心のリセット効果「心療内科的に考えるSNSの影響とデジタルデトックス」について名古屋ひだまりこころクリニック名駅地下街サンロード院が解説

地下鉄名古屋駅 徒歩1分

大人のためのメンタルクリニック

クリニックブログ

Hidamari Kokoro Clinic Hidamari Kokoro Clinic

SNS断食、心のリセット効果「心療内科的に考えるSNSの影響とデジタルデトックス」

SNS / 自己肯定感 / デジタルデトックス

公開日:2025.04.25更新日:2025.05.13

心療内科的に考えるSNSの影響とデジタルデトックス

現代社会では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が日常生活の一部となり、多くの人々がSNSを利用しています。情報交換やコミュニケーションのツールとして非常に便利ですが、過度な利用が心に与える影響は無視できません。

SNSがもたらすストレスや不安、自己肯定感の低下など、心療内科的視点からみると、SNSの利用は心の健康に様々な影響を与えることがわかっています。このような状況において、デジタルデトックス(SNS断食)が注目されています。

SNSを断つことが心の健康に与える効果を心療内科の観点から紹介をいたします。

▶デジタルデトックスに関する記事はこちら

SNSの影響「ポジティブな面とネガティブな面」

SNSの利用には多くの利点もあります。例えば、友人や家族とのつながりを保つことができ、情報の収集や発信、自己表現の場としても役立ちます。しかし、これらの利点を享受する一方で、過剰な利用や他人との比較、情報の過剰摂取が心に悪影響を与えることが多いです。

1. 情報過多と認知負荷

SNSでは、常に新しい情報が流れ続けます。これにより、情報を追い続けることが習慣化し、脳が常に高い認知負荷を受けることになります。人は一度に多くの情報を処理することが難しく、情報過多によってストレスが増し、心の疲れを感じるようになることがあります。このような状態が続くと、注意力が散漫になり、集中力や生産性が低下する原因となります。

2. 他人との比較と自己肯定感の低下

SNS上では他人の成功や楽しそうな生活が常に公開されています。このような情報を目にすることで、自分と他人を無意識に比較してしまい、自分に対する不満や劣等感を抱くことがよくあります。「自分は他人よりも劣っている」と感じることが自己肯定感の低下を引き起こし、心理的な負担となります。このような自己比較は、長期間続くとうつ状態や不安感を強める原因となります。

▶自己肯定感に関する記事はこちら

3. 常時接続によるストレスと不安感

SNSは常に接続されている状態であり、通知やメッセージが絶えず届きます。この「常時接続」がストレスとなり、心を休ませる時間が取れなくなります。特に、仕事のメールやSNSの通知が途切れることなく届くと、リラックスする時間が奪われ、過剰に働いている感覚や無駄に心配する時間が増えます。これが心理的な不安感や焦燥感を引き起こすことがあります。

名古屋駅から徒歩1分の心療内科,精神科,メンタルクリニックのひだまりこころクリニック名駅地下街サンロード院

SNS断食(デジタルデトックス)のメリット

SNSを一定期間断つ、または利用を制限する「デジタルデトックス」は、心の健康に対して非常に有効な手段です。心療内科の現場でも、デジタルデトックスを取り入れることで、患者のストレス軽減や心のリセットに効果があることが確認されています。

1. 情報過多からの解放

SNSを断つことで、情報過多から解放されることが大きなメリットです。過剰な情報を処理することから解放され、心を休める時間を持つことができます。これにより、脳の過負荷を軽減し、リフレッシュすることが可能になります。心がリセットされることで、心地よい集中状態を取り戻し、日常生活の効率も向上することが期待できます。

2. 自己比較からの解放

SNS断食をすることで、他人との比較が少なくなり、自分のペースで生活することができます。SNSに接することで生じる自己評価の低下を防ぎ、自分自身に対する肯定感を取り戻すことができるでしょう。自分を他人と比べず、自分にとって何が幸せかを再確認することで、精神的な安定を得ることが可能になります。

3. 心のリラックスとストレス軽減

SNSを断つことで、心の休息時間を確保することができます。スマートフォンやPCから離れて、リラックスできる時間を持つことが、心の疲れを癒やし、ストレスの軽減につながります。これにより、心のバランスが取れ、精神的な健康が改善されるのです。

4. 睡眠の質の改善

SNSの過剰利用は、特に寝る前にスマートフォンを見てしまうことが多く、睡眠の質に悪影響を与えることがあります。SNSを断つことで、寝る前のブルーライトを避けることができ、質の良い睡眠を取ることができます。質の高い睡眠は、心身の健康に欠かせない要素であり、日中の活力を高める効果があります。

名古屋の心療内科,精神科,メンタルクリニックのひだまりこころクリニック名駅地下街サンロード院

実践的なデジタルデトックスの方法

SNS断食を実践するには、いくつかの方法があります。

1. 1日のSNS利用時間を制限する

最初は一度に長時間のSNS断食をするのではなく、1日の利用時間を制限するところから始めると良いでしょう。例えば、1日のSNS利用時間を30分に制限し、その時間内でのみチェックするようにします。

2. SNSの通知をオフにする

SNSの通知をオフにすることで、常に通知を気にする必要がなくなり、心のストレスを減らすことができます。これにより、SNSに縛られることなく、自由な時間を確保できます。

3. SNS断食を1日から始める

一度に全てを断つのは難しいかもしれませんが、1日だけでもSNSを断つことから始めてみましょう。少しずつSNSから離れることで、心のリセットが可能になります。

4. オフラインの活動を充実させる

SNS断食の期間中は、オフラインの活動を充実させることが重要です。趣味に時間を使ったり、外出してリフレッシュしたり、友人や家族と直接コミュニケーションを取ることで、心の健康をサポートできます。

名古屋の心療内科,精神科,メンタルクリニックのひだまりこころクリニック名駅地下街サンロード院

結論

SNSは、私たちの生活に大きな影響を与えるツールですが、過剰に利用することが心の健康に悪影響を与えることがあります。SNS断食を通じて、情報過多や自己比較から解放され、心のリセットを図ることが可能です。心療内科の視点からも、デジタルデトックスは心の健康を守るために有効な手段であり、心のケアの一環として取り入れることが推奨されます。

SNSをうまくコントロールし、必要な時に適切に利用することで、より良い心の状態を保つためのケアの参考となれば幸いです。

名古屋駅の心療内科,精神科,メンタルクリニック

野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

この記事の監修者

医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長

野村紀夫

医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など