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うつ病の治療開始後、どんな感じで症状が良くなるの?
非定型うつ病 / うつ病
公開日:2025.02.16更新日:2025.02.16
うつ病の症状の回復について
うつ病の治療開始後、少しづつ改善の兆しが見えてきます
うつ病の治療を始めると、すぐに効果が出るわけではありませんが、少しずつ改善の兆しが見えてきます。一般的に、治療の経過は段階的で、回復には時間がかかることもあります。しかし、焦らずに自分のペースで進むことが大切です。
最初は治療効果が見えにくい
最初の数週間は、抗うつ薬を服用しても効果を実感しにくいことが多いです。薬は脳内の神経伝達物質のバランスを整えるのに時間がかかるため、すぐにスッキリと気分が良くなるわけではありません。
また飲み初めに副作用が出る場合もありますが、医師と相談しながら調整すれば副作用が落ち着いてくることが多いのも、治療初期の特徴です。
2~4週間で、抑うつ症状と睡眠が変化
2〜4週間ほど経つと、 少しずつ気分の落ち込みが軽くなったり、睡眠が改善したりする 人が増えてきます。「前より疲れにくくなった」「食欲が戻ってきた」などの小さな変化が現れることもあります。
ですが、この時期には、体調の変化をスッキリ感じられるほどの大きな変化ではないので、
「睡眠薬を使用する日にちが減ってきた」、「少しづつ外出ができる回数が増えた」、「食べたくないと思っていた食事を、3食食べられるようになった」という日常の変化が中心になります
1~3か月で、興味や意欲に変化
1〜3か月ほど経過すると、 興味や関心が少しずつ戻ってきたり、日常生活の中で楽しいと感じる瞬間が増えたり することがあります。この頃には、薬の効果に加えて、対人関係や社会生活への関りについて見直しをする精神療法や、生活習慣の改善が相乗効果を生み、安定した気持ちを取り戻せることが多いです。
症状の変動/波もありつつ、回復へ
ただし、うつ病の回復の過程には波があるため、一時的に調子が良くなったと思っても、また気分が落ち込んでしまうことがあります。それでも、「少しずつ良くなっている」「少しづつできてきていることもある」と意識しながら、焦らず治療を続けることが大切です。無理をせず、医師や周囲の支えを受けながら、回復への道を歩んでいきましょう。