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月経前不快気分障害(PMDD)
月経前不快気分障害(PMDD)
公開日: 2025.01.22 更新日:2025.01.22
[ Index ]
月経前不快気分障害(PMDD)について
月経前不快気分障害(PMDD)は、月経が始まる前の1~2週間に、精神的および身体的な強い症状が現れ、日常生活に深刻な影響を与える状態です。PMDDは、PMS(生理前症候群)に似ていますが、症状の重さが異なり、感情面や身体的な不調が著しく現れます。
月経前不快気分障害(PMDD)の症状について
主な症状:
- 感情的な症状:
- 激しいイライラや怒り
- 感情の起伏が大きくなる
- 強い不安や抑うつ感
- 極端な疲れや無気力
- 集中力の低下
- 身体的な症状:
- 頭痛や関節の痛み
- 腹部の膨満感や消化不良
- 睡眠の質の低下(過眠や不眠)
- 食欲の変動(過食傾向)
- 胸部の違和感や痛み
月経前不快気分障害(PMDD)の原因について
原因:
PMDDの具体的な原因は未解明ですが、ホルモン(特にエストロゲンとプロゲステロン)の変動が関与していると考えられています。これらのホルモンは、神経伝達物質にも影響を与え、感情や身体的な症状を引き起こす可能性があります。加えて、遺伝やストレスも症状の発生に関与することがあります。
月経前不快気分障害(PMDD)の診断について
診断:
PMDDの診断は、月経前に症状が2回以上続くことが条件となります。症状が重く、日常生活に支障をきたしている場合に診断されます。症状の記録をつけることや、医師と細かい相談をすることが大切です。
月経前不快気分障害(PMDD)の治療法について
治療法:
PMDDの治療は、症状の軽減を目指して行われます。主な治療法は以下の通りです:
- 薬物療法:
- 抗うつ薬(SSRIなど)による感情の安定化
- ホルモン療法でホルモンのバランスを整える
- 鎮痛薬や抗炎症薬で身体的な症状を軽減
- ライフスタイルの改善:
- 規則正しい生活とバランスの取れた食事
- 適度な運動やリラクゼーション法
- ストレス緩和法(瞑想や深呼吸など)
PMDDは症状が深刻になることがあるため、早期の診断と治療が重要です。医師と協力して、自分に合った治療法を見つけることが改善への鍵となります。