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認知症

認知症

公開日: 2025.01.22 更新日:2025.01.22

認知症について

認知症とは、記憶や思考、判断力、理解力などの認知機能が衰え、日常生活に支障をきたす症状を指します。特に高齢者に多く見られますが、若年層でも発症する場合があります。進行すると、患者は自立した生活が困難になり、周囲の支援が必要になります。

認知症の症状について

主な症状:

  • 記憶障害:新しい情報を記憶するのが難しくなる、過去の出来事を忘れることがある
  • 判断力の低下:決断が難しくなり、物事を適切に優先順位づけることができない
  • 見当識障害:時間や場所、人物が認識できなくなる
  • 行動や性格の変化:感情の起伏が激しくなり、社会的場面で不適切な行動を取ることがある
  • 言語障害:言葉が出にくくなったり、言葉を理解するのが困難になる

認知症の種類とは

主な種類:

  • アルツハイマー型認知症:最も一般的で、脳の神経細胞の死滅によって記憶や思考が低下します。
  • レビー小体型認知症:パーキンソン病の症状に加え、視覚幻覚などの認知症症状が現れます。
  • 血管性認知症:脳の血管障害が原因で、脳の一部に損傷が生じ、認知症を引き起こします。
  • 前頭側頭型認知症:人格や行動の急激な変化が特徴で、初期には記憶障害が少ない場合もあります。

認知症の原因について

主な原因:

認知症の発症には様々な要因が関与しています:

  • 遺伝的要因:特にアルツハイマー型認知症では、遺伝的な要素が大きいとされています。
  • 生活習慣:高血圧、糖尿病、喫煙、過度のアルコール摂取などが認知症のリスクを高める要因となります。
  • 脳の障害:脳卒中や頭部外傷などが認知症を引き起こすことがあります。

認知症の治療法について

治療法:

認知症を完全に治す方法は現時点ではありませんが、症状を和らげるための治療が行われます:

  • 薬物療法:アルツハイマー型認知症には記憶力や認知機能を改善する薬が使用されることがあります。精神的な症状には抗うつ薬や抗精神病薬が処方されることもあります。
  • 生活支援:患者ができる限り自立できるよう、環境を整え、サポートを提供します。
  • リハビリテーション:認知機能を維持し、改善するための訓練が行われることもあります。

認知症の早期発見と早期治療は進行を遅らせるために重要です。また、周囲の理解とサポートが患者にとって大きな助けになります。

よくあるご質問

FAQ

認知症を予防するための治療などは可能ですか?

認知症の薬には、完全ではありませんが、予防や進行を遅らせる効果があるとされています

また過去に生活習慣病を発症している方は、認知症になる可能性が高いと言われているので、高血圧や高脂血症などの日々の治療も重要ですし、認知症に対するお薬も進行を遅らせる効果があるとされています。

高齢者ではなくても認知症になる可能性はありますか?

若年性認知症という病気もあります。

認知症は脳の神経細胞が破壊され、脳の知的機能が低下し、日常生活を送ることが困難になる症状をいいます。脳の神経細胞が破壊されてしまう原因については、病気も含めて複数あり、高齢者だけではなく若くても発症する可能性があります。

イライラなどによる認知症に伴う問題行動を抑えることはできますか?

はい、薬による治療で抑えることができます

現在、認知症そのものを完全に治しきる薬というのはまだありませんが、内服により進行を遅らせたり、一部症状を改善したりすることは可能と言われています。

特に、認知症の周辺症状である、イライラなどによる問題行動、幻覚や妄想、興奮を抑える効果があるとされています。

認知症の分類で、それぞれどんな症状がありますか?

症状により、大きく分けて4つに分類することができます

<アルツハイマー病>

アルツハイマー病は全認知症の半分以上をしめる認知症の中でも代表的な疾患です。 生活面では、「言いたい言葉が出てこない」、「やる気がない」、あるいは慎重さや注意不足が現れます。次の時期には記憶障害は明らかになり、他人の言う事を理解するのが難しくなります。

<血管性認知症>

脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が壊れる、くも膜下出血などの脳出血などの明らかな脳血管障害が起きたあと、 認知機能が低下した場合、血管性認知症といいます。脳の血管へのダメージは、高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病と密接に関連しているといわれています。

<レビー小体型認知症>

レビー小体型認知症は、もの忘れのほか、時間や場所がわからなくなったり、だんだんと身の回りのことができなくなるなどの症状が見られる認知症です。

<前頭葉側頭葉変性症>

前頭側頭葉変性症は、脳の前頭葉や側頭葉の委縮がみられる症状が発症する認知症です。アルツハイマー型が頭頂葉や側頭葉・内側の委縮が起こるのに対して、前頭側頭葉変性症は前頭葉や側頭葉に委縮が現れます。

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