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全般性不安障害について

2024.06.102024.06.11

行動療法、精神療法、お薬、全般性不安障害

全般性不安障害について

全般性不安障害は、日常のあらゆることが不安に感じてしまい、不安感や緊張が絶えない疾患です。

心配性という表現とは異なり、その不安と懸念の感情コントロールが難しく、制御できないと感じることが特徴であり、ほとんどの日に生じ、少なくとも6か月継続してしまうことが特徴でもあります。

全般性不安障害の診断基準

全般性不安障害の診断基準についてDSM-5を参考にご紹介をいたします。

診断基準A:様々な活動や出来事について過剰な不安と心配が生じてしまい、そのような不安が起こらない日より起こる日の方が多く、それは少なくとも6か月にわたる

診断基準B:心配や懸念をコントロールすることや抑制をする事が難しお

診断基準C:不安と心配は以下の6つの症状の特徴のうち3つ以上を伴う(※子供の場合は要1項目)

(1)落ち着きのなさ、緊張感、神経の昂り

(2)易疲労感

(3)集中困難、心が空虚に感じられる

(4)イライラ・易怒性

(5)筋肉の緊張・こわばり

(6)睡眠障害(入眠障害・熟眠障害・中途覚醒など)

診断基準D:不安や心配のために、日常や社会生活における重要な機能の障害を起こしている

診断基準E:物質による障害ではない

診断基準F:他の精神疾患では上手く説明されない

全般性不安障害には上記の診断基準を満たす必要があります。

全般性不安障害の特徴とは

全般性不安障害では、生活の出来事や活動を、「過剰」に病気や命の危機、安全面、家庭の危機、吉凶、天災、事件・倒産などの不安と懸念を感じる、「予期憂慮」と呼ばれる状態を呈してしまっているのが特徴です。

ですが、本人は最初は『自分が過剰な不安に囚われている事』、『不安が制御できない位続いていること』に最初から自覚しているという方ばかりではありません。様々な医療機関への受診や、関係各所への問合せ対応などを繰り返してしまっている方、周囲から心療内科などを受診するように勧められて来院される方も少なくないのです。

また、医療機関で全般性不安障害という診断を受けても、なかなか自分で診断について受け入れられず提案される治療に関して受容ができない方もいらっしゃいます。多くの方は自分の心配事に対して、「周りは理解をしてくれない」「真剣に取り合ってくれない」といった気持ちを頂きやすく、さらに周囲から孤立を深めてしまうことも少なくありません。

全般性不安障害の治療について

全般性不安障害の治療には、精神療法や薬物療法などがあります

精神療法について

精神療法では、認知行動療法や支持的精神療法などがあり、認知面やストレスそして過剰な不安の背景にある自己へのゆがみや特性についてアプローチしていきます。

そして、これまでなかなか理解されなかった不安や懸念や困難について、対話をできる環境を少しづつ構築できることで、安心感や自己への冷静な見つめなおしが可能になっていきます。

薬物療法について

全般性不安障害の治療には選択的セロトニン再取り込み阻害薬であるSSRIなどが有効とされています。そして、状況に応じて、ベンゾジアゼピン系の薬物の併用を行うこともあります。

全般性不安障害の治療の経過については、比較的長期に渡りやすく、再発率も比較的高いと言われております。

さいごに

今回は、全般性不安障害について診断基準や特徴・治療に触れて紹介をいたしました。全般不安症にかかってしまいますと、ご本人は、あらゆる生活の事象をきっかけに不安や懸念が生じてしまいますが、その不安や懸念をコントロールできず、日々の生活に支障が出てしまうことが特徴です。

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

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