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【パニック発作】メンタルクリニックにはどんな症状の相談があるの?
不安症・不安障害 / パニック症・パニック障害 / パニック発作
公開日:2024.05.10更新日:2024.05.10
【パニック発作】メンタルクリニックにはどんな症状の相談があるの?
パニック発作は、心臓や呼吸・神経・精神と、いろいろな症状が合わさるため、その表現には多様性も個人差もあります。
ここでは、メンタルクリニックへ相談された、パニック発作の症状についていくつか抜粋をして紹介をしています。
そもそもパニック発作とは何か?
パニック発作とは繰り返しておきる、身体的,精神的な緊張と不安からくる症状です。そして、パニック発作の特徴には、おおよそ5分程度でピークを迎える、発作の急峻な立ち上がりと改善を認めるのが特徴です。
【パニック発作の診断】13個の症状のうち、4個以上を満たす場合を診断している
(1)動悸
(2)発汗
(3)震え
(4)息切れ・息が上がる
(5)窒息感・のどがつまる感じ
(6)胸部症状・胸部の不快感
(7)吐き気・腹部症状・腹部の不快感
(8)ふらつき・めまい
(9)熱感・寒気
(10)感覚の異常
(11)現実感の消失
(12)抑制力が低下する・抑制力がなくなる
(13)死への恐怖
があります。
メンタルクリニックで相談の多いパニック発作の症状とは
上記にも紹介しましたように、パニック発作には、13つの上記症状のうち、4つ以上を満たすことが診断には大切です。
しかし、これらの症状は患者様の相談内容や自覚症状が当てはまるかではなく、問診にて症状の様子をひもときながら該当項目がないか医師が診察をして判断をしています。
【初診時の相談は】患者さんもパニック発作の自覚はなく、「◎◎の感じで困っている」という相談が多い
初診時から、ご自身でパニック発作だと判断されて受診される方は本当に稀です。多くの方は、自分に起きている症状を患者様が一番近いと思う表現で、伝えてくれることがほとんどです。
この記事では、最初の初診時において、メンタルクリニックで比較的多い、パニック発作についての『患者様の症状の表現をわかり易く紹介』できたらと思っております。
しかし、以下に紹介した症状や様子ではないからといって、パニック発作の否定ではないことにはご了承ください。
【パニック発作の症状:患者様も多い】突然、吐き気がした/吐きそうになってしまった
パニック発作の症状の表現として、吐き気に関する症状の訴えをされる患者様は、実は非常に多いです。
突然に、吐き気がしたことや、人前で吐きそうになってしまったというエピソードを、初診時に患者様よりお話されることは少なくありません。
吐き気が突如繰り返されることにより、そのきかっけから不調を自覚して医療機関へと相談される方も少なくありません。
【パニック発作の症状:実は意外にも多く】貧血のような感じ・ふらつく感覚・立ち眩みがあった
パニック発作では、過呼吸も含めて、呼吸や心臓の症状を主にイメージされる方も多いかもしれませんが、実は神経系の症状を、来院時に相談される方は非常に多くいらっしゃいます。
「ふらつく感じ」・「気が遠くなった」・「貧血が出た感じ」、といった表現をもって、不調を訴える方は非常に多く、問診・診察にてパニック発作の症状として合致することも少なくありません。
【パニック発作の症状:のどや呼吸系】「息・呼吸」「のど」「心臓」に関連し、不安感を強く抱きやすい
パニック発作としてはやはり、呼吸やノドなどの症状に関連する不調で来院される方は少なくありません。
そして、その症状は「息」「呼吸」「心臓」に関連するため、苦痛が強く、不快な事は言うまでもなく、命に関わるのではないかという恐怖もあり、不安感と恐怖がよりいっそう強く、緊張の状態でメンタルクリニックへ相談される方も少なくありません。
さいごに
パニック発作に関する相談や症状について紹介をしました。
特に、吐き気や、神経系の症状、そして呼吸やノドの症状に関しての特徴を、この記事では記載をしましたが、もちろんパニック発作は複数の症状が合わさった発作ですので、表現も症状も非常に個人差が大きいという点には十分にご留意くださいませ。
今回記載させていただきました目的としては、メンタルクリニックにはどのような状態で受診している方がいるのか、この症状は相談してもよい症状なのか、分かりやすく紹介するために記載させていただきましたが、この記事で紹介した症状ではないからと自己判断なさらず、ご不調がある時には、お気軽に心療内科,精神科,メンタルクリニックへご相談くださいませ。
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など