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五月病の予防方法とは
適応障害 / うつ病 / 五月病
公開日:2024.05.09更新日:2024.10.30
五月病のストレスについて
五月病は、4月のような年度替わり・新学期の始まりに伴い、周囲の環境や人間関係・仕事の内容の変化に伴う、身体的および精神的なストレスや疲労からくる、5月特にGW後の「倦怠感」「憂うつ」「興味の低下」「食欲の変化」「睡眠の変化」などを指しています。
ここでは五月病の特徴に触れながら、五月病の予防法について紹介をいたします。
五月病の予防法①:しっかりと休息をとる
新しい環境とは、様々なことが新鮮であるために、ついうっかり自分へのケアが怠りがちです。
人間関係構築のために、仲間との食事や同僚や上司との交流が盛んになりますが、その反面で自分へのいたわりも大切ということでもあります。
◆しっかりと身体を休める
◆睡眠をしっかりととる
◆バランスのよい食事をとる
◆リフレッシュできる環境も取り入れてみること
・旅行
・散歩
・マッサージ
・アロマ
・音楽
・食事
・趣味や鑑賞など
五月病の予防方法②:対話やコミュニケーションも
五月病の予防方法としては、適度な対話やコミュニケーションも大切です。
仕事に関する事でも、そうでなくても大丈夫。自分の考えている事・思っている事・感じることを、言葉として表現して伝えることは大切です。
自分の中にひたすら蓄積しておくのではなく、家族でも友人でも同僚相手であっても、適度に何気ない、対話やコミュニケーションは自分の精神的なストレスを緩和してくれることがあります
五月病の予防方法③:ものの考え方を見直してみよう
完璧主義であること、真面目過ぎることは、「新しい変化へ順応」するためのストレスとなりすぎてしまうことがあります。
◆できないことを追い込んでしまったり
◆すぐに習得できないことをずっと悔んだり
◆ひとつ上手くいかないことをきっかけに、嫌なことを引きずりやすい
などなど、このような「ものの考え方・捉え方」はありませんか?
責任感のある考え方と、自分を追い込みすぎてしまう癖は分けて考えよう
責任感のある考えと姿勢を持つことはとても良い事だと思います。しかし、新しい環境が始まる時には、時として失敗や思う様に上手くいかないことがあることは少なくありません。責任ある行動がとれているにも関わらず、できない自分・上手くいかない自分を責めすぎてしまうことは、禁物です。
考え方を切り替えてみることも良い:できないことは成長のチャンス!
できないこと・上手くいかないことは、自分が成長できるきっかけでもあります。
”できない自分”にフォーカスをしすぎるのではなく、「次はどうしたらできるだろうか?」「どうしたらもっと良い結果につながっただろうか。」など、例えば、ネガティブな視点を、自分の成長に繋がる視点で置き換えてみることも大切です。
さいごに
五月病の予防方法について紹介をしました。適切な休息やリフレッシュ、そして対話やコミュニケーションによる精神的負荷の軽減、自分のもののとらえ方の見なおしなどは、五月病の予防に繋がります。
もし、五月病の症状が継続する場合には、精神科,心療内科,メンタルクリニックなどの医療機関へご相談くださいませ。五月病は継続や病状によっては、うつ病や不安症・適応障害・不眠症に移行することがございます、なによりも我慢しすぎず・自己判断をしすぎないことが心のケアには大切です。
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など